

日本人の成人が歯を失う原因の一位である歯周病。歯周病は歯ぐきや歯を支える顎の骨などの歯周組織を破壊していくおそろしい病気です。
初期段階では自覚症状に乏しいため、気付いたときにはかなり悪化していた、ということも。そのため、原因や進行段階を知り予防に努めることが重要です。
歯周病の原因

歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。プラーク中の歯周病菌が歯周病を引き起こします。
歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に細菌の集合体であるバイオフィルムをつくり、歯ぐきに炎症を起こさせてしまうのです。
さらに、プラークと唾液の中にあるカルシウムが反応すると、歯石という歯の根にこびりつく石に変化していきます。
歯石の表面にはプラークがとどまりやすく、プラーク中の歯周病菌がさらに活発になると、バイオフィルムがたくさん発生し、次第に顎の骨を溶かしはじめ、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の進行段階
![]() 軽度歯周病 |
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|---|---|
![]() 中等度歯周病 |
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![]() 重度歯周病 |
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歯周病検査
健康な歯ぐきの溝の深さは通常1~2mmで、3mm以上になると「歯周ポケット」といわれます。歯周ポケットが深ければ深いほど、歯周病が進行していることを意味します。歯周病の検査では、この溝の深さを専用の器具で測定し、歯周病の進行具合をチェックし治療計画に役立てます。
歯は正常な状態でもわずかに動きますが、顎の骨が溶けていると歯の動揺は大きくなります。歯の動揺が大きければ大きいほど歯周病が進行していることになるため、歯を前後左右に動かし動揺度を調べ、歯周病の進行具合をチェックし治療計画に役立てます。

歯を支えている顎の骨の量を調べます。顎の骨の量が少なければ少ないほど、歯周病が進行していることを意味します。また、レントゲン検査では骨の密度も調べられます。
当院ではデジタルレントゲンを使用しているため各ユニットにセッティングされたモニターでリアルタイムに鮮明な画像が撮影できます。また、撮影時のレントゲン被曝量は最大で従来の10分の1 にまで軽減でき、体にやさしいのも特徴です。
咬み合わせの良し悪しも歯周病の進行に関わります。歯周病になっている場合に強い咬み合わせの力がかかると歯周病の進行を助長してしまいます。強い噛み合わせの力がかかっている歯がないかどうかを咬み合わせの検査で調べます。
外科的歯周病治療
ポケットの深さが3~4mm前後という、比較的軽い歯周病の場合に行う治療法です。麻酔をかけ、歯の根にこびりついた歯石や原因菌と一緒に細菌に感染した歯肉を削り取ります。
重度の歯周病に行う治療法です。歯肉をはがし、歯の根にこびりついた歯石や原因菌と一緒に感染した顎の骨と歯肉を除去したあと、歯肉を縫合します。
骨再生療法
中等度以上の歯周病になると顎の骨が溶けてしまいます。歯周病の進行が止まったからといって放っておいても顎の骨が自然に再生することはありません。
外科的歯周病治療をおこなったあとでさえ、放っておいても骨が再生することはないのです。それは、骨よりも歯肉のほうが再生スピードが早いため歯肉が本来骨の再生すべき部位に入り込んでしまうのです。
このとき、骨の再生を誘導する治療が「骨再生療法」です。

歯周ポケットの内部をクリーニングしたあと、骨が再生すべき部位に歯肉が入り込まないようガードする「メンブレン」と呼ばれる膜を入れ骨の再生を促します。メンブレンの下で骨が再生したら、膜を取り除きます。
「エムドゲイン・ゲル」という特殊な薬剤を骨の再生を誘導したい部位に入れて骨の再生を促します。エムドゲイン・ゲルは時間の経過と共に組織に吸収されるため、取り除く必要はありません。